こんにちは!Mitです。
Tokyo PK Workshopでは、初心者の皆様にパルクールを教える際、必ずパルクールの基本知識や心構えをお伝えしています。この記事では、その中から、パルクール初心者なら知っておきたい大切な知識を4つピックアップしてお届けします。
一つ目:パルクールの簡単な説明を覚えよう
走ったり、跳んだり、登ったり、バランスを取ったり、狙ったところに着地したり、間をすり抜けたり、といった人間のできる様々な移動の動作の練習を通して、心身を鍛えるのがパルクール。練習を続けていくことで、どんな場所でも、どんな状況でも自分で思った通りの動きができる強くて機能的な身体を得られる。最初は安全に、公園などにある腰くらいの高さの障害物を飛び越えたり、地面の継ぎ目などに狙った通り着地することから始める。
パルクールとは?教室に参加したりパルクールの練習を始めると、友人や家族にパルクールの説明をする機会があると思います。そんな時のために、1分で終わる簡単なパルクールの説明をできるようになりましょう。
二つ目:正しい着地と大切さを知ろう
イギリスのプロフリーランナーでRedBullアスリートのライアン・ドイル氏は、
飛び方を学ぶ前に、落ち方を学ばねばならない
という言葉を残しました。安全に落ちること、すなわち正しい着地が出来ない人は、飛ぶことを許されないのがパルクールです。不完全な着地を続けていけば膝や腰、足首などの関節にダメージが蓄積し、ある日突然歩けなくなってしまいます。パルクールにはランディング、PKロールという2つの着地方法があります。
ランディング(Landing):膝、腰、足首といった全身の関節のバネを使って垂直方向からの落下の際の衝撃を吸収する着地方法です。パルクールの全ての着地の基本のため、反復練習をして正しいフォームを身に着ける必要があります。
PKロール(PK Roll):身長よりも高い場所から前方に跳び降りる場合に取る受け身の動きで、ランディングよりも衝撃吸収性に優れています。ランディングは垂直方向の衝撃を全身で吸収する着地方法なのに対し、PKロールは垂直方向の衝撃を吸収せずに受け身により前方への回転のエネルギーに変換する着地方法です。なお、PKロールが必要になる高い場所からの落下は初心者の間は強く推奨されませんので、実際にPKロールを使う機会が訪れるのはパルクールを初めて半年~1年以上経ってからのケースが多いと思われます。
ランディング、PKロールはフォーム確認が重要なため、なるべくパルクール教室や練習イベントでフォームチェックを受けるのがオススメです。もし身近にパルクール教室や適切な練習環境がなくチェックを受けるのが難しい場合は、Youtube上のチュートリアル動画と自分のフォームを比べて見てフォームチェックを行いましょう。
三つ目:パルクールに必要なトレーニングを覚えよう
パルクールは全身の筋肉を使って自由に動くスポーツです。すなわち、筋肉がなければ動くことはできません。また、大きな衝撃を吸収するには強靭な筋肉が必要になります。筋肉なくしてパルクールなし。しっかりとパルクールのための筋肉をつけるトレーニングを行いましょう。パルクール初心者にオススメの簡単な筋トレを紹介します。
斜め懸垂:背筋全体を鍛えられるトレーニングです。地面に両足のかかとをつけた状態で、手すりやテーブルの角にぶらさがって行なう懸垂です。身近に懸垂できる高い鉄棒がなくても、自宅のテーブルや公園の手すりでトレーニング可能です。斜め懸垂に余裕がでてきたら、懸垂を連続でやってみましょう。目標は連続10回!
腕立て伏せ:上腕と体幹を同時に鍛えられるトレーニングです。連続してできる回数を少しずつ増やしていきましょう。目標は連続30回!
垂直跳びランディング:垂直跳びを行ってから、そのままランディングに移行します。ランディングで使う太腿の筋トレにオススメです。目標は連続10回!
四つ目:パルクールの基本動作をとにかく練習しよう
パルクールが何かは分かったし、着地方法もわかった。筋トレもやっているけど、次にパルクールをどう練習すればいいか分からない。そうなったら、パルクールの基本動作であるランディング、プレシジョン、ステップヴォルトをまずは練習しましょう。この3つは全ての動きの基礎であり、野球で言うキャッチボールと素振り、サッカーで言うリフティングとドリブルのようなものです。パルクールには格好良い動きが沢山ありますが、全てはこの3つの動きから発展しています。
プレシジョン:狙ったところに両足で着地する動きです。飛距離ではなく、正確さを意識しましょう。
ステップヴォルト:手と足を障害物の上につく、最も基本で安全なヴォルト(障害物を飛び越える動き)です。
以上、パルクール初心者なら知っておきたい4つの基本知識をお送りしました!